原付免許の取得方法

初めて取得する運転免許が原付の人も多いのではないでしょうか。自分も簡単に取得できるものなのか、不安に思いますよね。ここでは、原付免許取得までの流れや、必要な物、合格率から、気を付けるべきポイント・やっておくべきことについて解説します。

原付免許取得で運転できるようになるバイク

原付免許を取得して運転できるのは、50cc以下のバイクになります。ちなみに、普通自動車免許を取得している方は原付免許を取得していなくても運転できます。原付は自動車重量税がかかりませんし、軽自動車税も年間2,000円と維持費の負担は少ないです。また、自動車損害賠償責任保険(すべてのバイクの加入することが義務づけられている)ですが、原付の場合は12ヶ月で7,500円、24ヶ月で9,950円、36ヶ月で12,340円とバイクの中でも最も低料金です。遠出という面では馬力などが厳しいですが、ちょっとした買い物やお出かけに便利で維持費がかからないという点で、日常生活において非常にメリットのあるバイクといえます。
※料金は変更になる場合がございます。

受験資格

原付の受験資格は16歳以上です。また、視力は両眼で0.5以上あることが条件です(一眼が見えない方は、他眼の視野が左右150度以上で視力が0.5以上あること)。ちなみに、過去に取消処分を受けた方(初心取消を除く)は、試験を受ける1年以内に取消処分者講習の受講が必要とされ、尚且つ欠格期間経過後でなければ受験することができません。

受験日・時間

平日のみとなります。受付時間は多くの都道府県で8:30~9:00ごろとなっていますので、受験場所から遠い方は特に寝坊しないように注意しましょう。

受験場所

受験会場は、管轄のエリアの運転免許試験場(運転免許センター)になります。

必要な物

  • 住民票(本籍記載のものが必要。マイナンバーが記載されていないもの。コピー不可)
    ※住民基本台帳法の適用を受けない方は旅券などに加え、免許申請上の住所について居住地に滞在していることを証明する書類が必要です
  • 本人確認書類
  • 運転免許申請書(試験会場にて配布します)
  • 受験票
  • 写真(3×2.4cm)
  • 筆記用具
  • 服装:長袖や長ズボンなど運転に相応しい服装(サンダル、ハイヒールなどは不可)

費用

  • 試験手数料:1,500円
  • 交付手数料:2,050円
  • 原付講習手数料:4,500円(3時間)

当日の流れ

以下の流れはあくまで一例となります。学科試験を受講した後に原付講習を受ける都道府県もあります。

①原付講習
②受験票・申請書の作成
③適正試験
④受付
⑤学科試験
⑥合格
⑦写真撮影
⑧免許証交付(即日)

適性試験

原付を運転するために必要な能力(視力・運動能力など)が備わっているかどうかを検査します。視力は両眼で0.5以上あれば合格です(メガネ・コンタクト使用可)。片眼が見えない方でも、左右の視野が150°以上で、視力が0.5以上あれば合格となります。そのほか、色彩識別能力、運動能力を検査します。

学科試験

学科試験は交通ルールや交通マナーに関する筆記試験です。文章問題が46問(1問1点)、イラスト問題が2問(1問2点)という構成になっています。これらを合わせて90%以上(45点以上)が合格ラインとなります。また、制限時間は30分です。日本二輪車普及安全協会から出ている模擬試験を試したり、過去の問題を解いたりすることでしっかりと対策を練ることをおすすめします。

原付講習

運転免許証を取得するために受講が必須とされている講習の一つです。原動機付自転車の操作方法、走行方法を学ぶ運転実習がメインとなっており、危険な運転による交通事故を予防します。

原付二種免許の取り方は?

原付二種免許と呼ばれるものはなく、原付二種免許とは正式には「小型限定自動二輪免許」のことを指します。乗れるバイクは排気量125cc未満のものです。取得するためには、公安委員会指定の自動車教習所に通うのが一般的です。

【費用】

他に運転免許を所持している場合は10万円前後、所持していない場合は15~20万程度が多いです。

【流れ】

①教習所入校
②第一段階(学科教習、技能教習)
③第二段階(学科教習、技能教習)
④教習所卒業
⑤運転免許センター(適正試験、学科試験)
⑥免許取得

※料金は目安で保障するものではありません。

まとめ

原付免許の取得に対しては、試験が容易であるとお考えの方も多いかと思いますが、過去の問題集や模擬試験などを受けて、事前の準備に手を抜かないことが重要です。実際に免許を取得した後は自動車税や自賠責などの維持費も安く、経済的な負担が少ないことがメリットです。受験は必要な物が多岐に渡りますし、平日しか受験できないことなど、意外と盲点となっていることもあると思いますので、しっかりと確認しておきましょう。