運転免許取得の年齢制限

免許を取ろうと思ったときに、果たして今の自分の年齢で大丈夫なのか、気になるところですよね。
そもそも運転免許にはどんな年齢制限があるのか、高校生、30代、40代以降に取得したい場合のよくある質問について回答していきます。

運転免許取得に年齢制限はありません

運転免許は規定の年齢以上(18歳以上※普通自動車の場合)であれば、取得のための年齢制限はありません。
つまり、60歳以上の高齢者の方でも、免許が取りたいという思いあれば自動車学校に通う資格があります。
ただし取得するにはその免許ごとの受験条件が異なり、視力検査や聴覚検査、運動能力についてなど適性試験がありその試験に合格しなければ取得はできません。
大型免許や二種免許等の特殊車、旅客車は深視力という検査もあります。

高校生は何歳から運転免許の教習所に通える?

【普通車免許】

マニュアル車でもオートマチック車でも免許取得は18歳以上が条件ですが、現在17歳の人も教習所には通えます。
ただし、公道で技能教習をするために必要な仮免許は18歳以上でないと取得できません。
そのため、最短で免許を取得するのであれば17歳のうちに仮免許取得(修了検定)前までの実技を終わらせ、18歳の誕生日以降で修了検定を受験し、仮免許を取得するのが良いでしょう。
合宿免許の場合は、仮免許取得前までに誕生日が迎えられるスケジュールの合宿に申し込みましょう。

【免許の種類と対象となる年齢】

第一種運転免許

  • 大型免許→21歳以上で通算して3年以上、中型免許または普通免許もしくは大型特殊免許を受けていた。
  • 中型免許→20歳以上で通算して2年以上、普通免許または大型特殊免許を受けていた。
  • 普通免許・大型特殊免許・けん引免許・大型二輪免許→18歳以上
  • 普通二輪免許・小型特殊免許・原付免許→16歳以上

第二種免許(旅客運送を目的とするもの)

  • 21歳以上で通算して3年以上、大型免許、中型免許、普通免許のいずれかを受けていた。※通算の年数はいずれも免許停止期間を除きます。

30歳以降でも最短日数で免許取得できる?

可能です。年を重ねるごとに身体能力や頭の回転が衰えて技能教習、技能試験、学科試験で失敗してしまうと考える方もいらっしゃるようですが、ほとんど身体能力と頭の良さ等は関係ありません。
自動車学校は運転経験がゼロの人を教える指導員は運転のプロですので30歳、40歳、50歳の方でも最短で卒業可能です。また、最短日数で取得するためには、通学ではなく合宿免許で運転免許を取得することをおすすめします。
合宿免許は、最短でATだと14泊、MTでも16泊で取得することが可能です。
また、合宿でも通学でもキャンペーン期間中は安くなるのですが、若ければ若い人ほど安くなり場合があります。
例えば、18歳~23歳、24歳~30歳、31歳~40歳、41 歳~45歳などと年齢を区切って割引率は若い方が高いというような設定です。
つまり、思い立ったらすぐに免許取得を具体的な行動に移すのが良いと思います。
また、どうしても社会人で時間がとれず、やはり通学を希望される方もいるかと思います。
そうした場合には学生の夏休み期間は避けた方が無難です。
とにかく混み合いますし、やはり学生が多いので、30歳以降の方は周りの目が気になる方もいるかもしれません。
大型連休や学生の夏休みや冬休み期間は外して通学した方が予約も取りやすく、気楽に受講できると思います。

40代女性でもバイク免許は取得できる?

取得できます。ただ、当たり前の話になりますが、自転車や原付とは重さが別次元です。
特にビッグスクーターなどは重すぎて初めてバイクに乗る女性には向かないかもしれません。
力の無い女性であれば、中型で十分かと思います。
また、いきなり大型を取得するのと、小型から中型、大型とステップアップして段階的に取得していくのとでは、かかる時間や金額は倍も変わらないので、大型に乗りたいという女性は徐々にステップアップをした方がより良いかと思います。
例えば、当初は大型を取る予定だったけれども、やはり止めて、高速道路で乗れる中型でストップするなどの判断もできます。

年齢によって教習費用は変わる?

合宿の場合はほとんどないと思われます。ただし保証内容が異なる場合が多いです。
20~40代までは宿泊の保証が卒業までですが、50代になると基本日数に5泊分だけプラスした保証になったりします。
また年齢が高いと卒業まで保証のある安心コースをご利用できない場合もありますので何歳でも運転免許が取得できるからと気長に構えるのではなく、早めに取得した方が経済的にも負担がかかりません。

高齢者ドライバーは「高齢者講習」を受講

免許取得に年齢制限はありませんが、70歳以上の方が免許更新する場合は「高齢者講習」を受け検査に合格しなければなりません。
70歳以上になるとやはり運動能力や視野がだいぶ衰えますので、運転するのに問題ないかを調べなければなりません。
高齢者講習はビデオで交通ルールや事故について再確認し、機材で動体視力などを測定します。また実技もあり指導員から話を聞き、今後のカーライフを安全に過ごすための助言があります。

運転免許の自主返納について

高齢者講習を受けて運転するのが困難と判断された場合や運転に対する自信がなくなったと感じた場合は運転免許を返納することも考えられます。また家族から心配されている…などの理由で、ご本人が自らの意思で有効期限内の運転免許証を返納する「運転免許の自主返納制度」もあります。自治体により内容は異なるようですが、運転免許を自主返納された方は各種の特典を受けることができます。特典の条件や内容の詳細は、各自治体によりさまざまです。運転が難しいと悩みがある方は、自動車学校や運転免許センターに一度ご相談してもいいと思います。

まとめ

運転免許はどんなに年齢を重ねてを取得は可能ですが、視力や運動能力などの適性検査にクリアしないと取得はできません。
また車種により何歳から取得できるか、免許取得者の年齢が定められており、その年齢に達しないと取得はできません。
70歳以上の高齢者ドライバーは「高齢者講習」を受けて、今後も安全に運転できるか適性を測ります。運転免許の取得に年齢制限はなくても勢いだけで、自動車学校に通うものではありません、自分の能力を見極め周りの環境や家族の意見に合せて取得しましょう。