運転免許証の住所変更方法

引越しなどで住所が変わったら、色々な手続きが必要ですよね。特に運転免許証は日本では一番使いやすい身分証ですから、いつでも正確な住所表示をしておきたいものです。
そこで、運転免許証の住所変更方法について詳しくまとめました。これから引っ越し予定の方、最近引っ越した方は要チェックです!

いつ変更すればいい?

運転免許証の住所変更はいつまでにすればいいのか?意外と盲点だと思います。道路交通法の中に、速やかに住所変更をしなければならないという表記がありますが、具体的な期間は定められていません。
ただし、免許証の住所変更をしていないと、証明書として免許証を利用できなくなります。
また、更新通知ハガキが届かなくなる恐れがあります。
そうしたデメリットがあるので早めの変更がおすすめです。また、引っ越して別の都道府県に移った際に、免許の更新時期が近い場合もあります。
その場合には、わざわざ免許の住所変更だけをする必要はありません。新しい住所地の運転免許センターで、更新手続きと同時に住所変更手続きができます。

場所はどこ?交番でもできる?

基本的に町の小さな交番ではできません。都道府県によっては、大きな幹部交番と呼ばれる交番でできるところもあります。
一般的には、運転免許の住所変更は警察署、運転免許試験場、または運転免許センターで手続きができます。また、住所を変えるなら表面に表記したいと考える方もいるかと思いますが、基本的に裏面に記載されることになります。
表面に印字されるのは次に運転免許証を更新する時になります。

住んでいる市の警察署でなければダメ?

市と市の境に住んでいる場合は、隣の市の警察署の方が近いという方もいると思います。わざわざ遠い方の警察署に行くのはちょっと億劫ですよね。そんな方には嬉しいお知らせ。いくつかの都道府県では、都道府県内すべての警察署で手続き可能です。ただし、管轄の警察署が指定されている都道府県もありますので、自分の住んでいる都道府県の警察署に確認をしましょう。多くの都道府県警察Webサイトにおいて、どこで手続きできるかが掲載されていますので、ご自身で確認ください。

必要書類は?写真が必要というのは本当?

運転免許の住所変更に必要なものは以下になります。

  • 免許証
  • マイナンバーが記載されていない住民票(コピー不可)※「発行から6ヵ月以内」など有効期間を指定している都道府県もあります

(新住所が記載されている本人宛ての消印付郵便・健康保険証・公共料金の領収証でも可)
(外国人の方は在留カードor特別永住者証明書)

どのくらい時間がかかる?手続きの流れ

窓口で運転免許記載事項変更届を受け取って記入後、免許証や新住所確認書類と併せて窓口へ提出すると、裏面に新しい住所を記載して返却してくれます。
この一連の流れは、状況にもよりますが、それほど混んでいなければ30分程度で完了します。

土日にできる?

基本的に警察署ではできないようです。運転免許センターによっては、土日のどちらかのみ対応しているところもありますので、確認してみてください。

委任状があれば代理で手続きできる?平日は無理で…。

都道府県によっては、委任状があれば代理人に運転免許の住所変更をしてもらえるところもあります。
※原則として代理申請が認められていない都道府県もあるので、詳しくはお住まいの都道府県警察にご確認ください。以下に示すのは、あくまでも一例となります。

代理で住所変更する場合の必要書類

通常の手続きに必要な書類に加え、

  • 代理人の身分証明書
  • 委任状

が最低限必要となります。代理人を家族に限定している場合は、委任者と代理人が同一世帯であることを証明する書類(住民票、保険証など)が必要になる場合があります。

委任状の書き方

委任状の書き方の例を一つ示します。

委任状

(代理人)
住所
氏名 印
電話番号
私は、上記の者に運転免許証の記載事項変更に関する一切の権限を委任します。
(委任者)
住所
氏名 印
代理人との関係(続柄)
電話番号

代理人になれる人、なれない人

運転免許の住所変更の代理は、誰でもできるというわけではありません。
「同居(同一世帯)」が条件として含まれているところもあります。その場合、一つの住民票や保険証に本人と代理人の両名が記載されている必要があります。

住民票を移しても免許の住所変更手続きは必要?

住民票を移せば免許の住所も変わると思うのは間違いです!
住民票と免許証の手続きには関連性はなく、住民票とはまた別に、免許証の住所変更手続きも行わなくてはなりません。
ただ、住民票とは異なり、明確な変更の期限が設けられているわけではないので、必要がないと勘違いしてしまう方が多いようです。

住民票を移さずに免許の住所変更をすることはできる?

運転免許証だけ住所を変更することは可能です。
住民票以外の書類で新住所を証明しましょう。
新住所の証明となる書類としては、新住所が記載されている本人宛ての消印付郵便・健康保険証・公共料金の領収証・外国人登録証明書などがあります。

本籍変更の場合は?

運転免許の本籍を変更する場合は、免許証のほかに本籍(国籍)記載の住民票(コピー不可)が必要となります。
住民基本台帳法が適用外の方はパスポートなどが必要です。

上記内容は法律改正などにより変更される場合がございますので、ご自身で警察署や運転免許試験場に確認をお願いします。※平成29年1月現在