年月欄があるのは学歴・職歴欄だけかと思いきや、資格の欄にもあるんですよね。とはいえ運転免許を取得した年月はどうしても忘れがちです。取得した年は覚えていても、月までは覚えていない…なんていうこともあるかと思います。
また、市販の履歴書の場合、すべて元号(平成・昭和など)で記入するような体裁になっています。西暦では覚えていても元号だと何年になるのだろうか?など履歴書を書くスピードが遅くなってしまいます。
ここでは、そうした悩みを解決するための方法をいくつかご紹介します。
免許証の左下欄
免許証の左下を見ると、取得年月日が記載されている欄があり、3行程度の文字が確認できるかと思います。
「二・小・原」が自動二輪・小型特殊・原付の取得年月日となり、一番下の行の「二種」が、各二種免許の取得年月日、真ん中の行の「他」が、その他の一種免許の取得年月日となります。
ここで注意したいのが、免許証に書かれている取得年月日は、各欄に当てはまる免許のうち、最初に運転免許を取得した年月日しか記載されていません。つまり、それ以降に取得した免許は確認できないことになります。
全ての免許の取得年月日を確認するためには、運転免許経歴証明書を発行するしか方法はありません。
ICチップの情報を照会
ICチップでも取得免許は確認することができますが、こちらも免許証同様に、免許証に記載されている情報および本籍だけ記載されています。やはり、全ての免許の取得年月日を確認するためには、運転免許経歴証明書を発行するしか方法はありません。
運転免許経歴証明書の発行
運転免許経歴証明書を発行すれば、全ての免許の取得年月日がわかります。警察署、交番、駐在所、及び自動車安全運転センターに行けば、証明書申込用紙があるので必要事項を記入します。発行手数料と併せて、郵便局から申し込むか、または、運転免許センター事務局の受付で直接申し込みをします。センター事務局で申し込みをしても即時発行はできないので注意しましょう。
証明書は後日郵送か、センター事務局で直接受け取ります。お住まいの地域や申し込み状況にもよりますが、申し込みから受け取りまで10日~2週間程、見ておくといいでしょう。
「普通自動車免許」の書き方は?
まず、顔写真左脇の下の方に「普通」と表示されていることを確認しましょう。2007年6月2日に法律の改正があって、中型自動車免許が新しく設けられました。この日よりも前に「普通免許」を取得した方は、免許更新の際に「普通免許」が「中型免許」へ格上げされました。しかし、条件を付けることにより運転できるクルマは旧普通免許と同じです。ちなみに、中型限定免許を持つ人が、「大型免許」を取得した場合、条件欄から「中型は8tに限る」という文字が消去されます。中型免許の記載方法については「第一種免許の書き方」をご参照ください。
普通自動車免許取得と書く
道交法での表記は「普通自動車免許」ですが、意味が通じればよいので、「普通自動車運転免許」や「普通自動車第一種運転免許」でも問題はありません。正式名称ではないからと書き直す必要もありません。
AT限定は書くべき?
AT限定であるか否かを書くかどうかという問題ですが、職場や業務内容によります。MT車を使わない職場ならわざわざ書く必要はありません。誤解を与える方が嫌だという方は「普通自動車免許(AT限定)取得」と記載しましょう。
第一種免許の書き方(普通自動車以外)
第一種免許は合計9種類あります。履歴書の記載する際には「第一種」と書く必要はありません。
大型の場合
「大型自動車免許 取得」と書きます。
中型の場合
中型免許は最初から中型免許を取得した場合と、普通免許を取得したが免許制度変更で区分が中型免許に変更となった場合とで明記方法が変わってくるので注意が必要です。
<普通免許が中型免許に変わっていた場合>
2007年6月2日、免許制度の変更で中型免許が新設された際、2007年6月以前に免許を取った方は8t車まで運転が可能となっています。この免許を持っている方は、「中型自動車免許(8t限定)」と書く必要があります。
<最初から中型免許を取得した場合>
「中型自動車免許 取得」と書きます。
この中型免許を取った方は、5t以上11t未満の車を運転することができます。
大型特殊許の場合
「大型特殊自動車免許 取得」と書きます。
大型自動二輪の場合
「大型自動二輪免許 取得」と書きます。AT車限定免許を履歴書に記載するときは○○免許のすぐ後に(AT限定)と付け加えましょう。
普通自動二輪の場合
「普通自動二輪免許 取得」と書きます。AT限定、小型二輪限定、小型AT限定の免許を履歴書に記載するときは○○免許のすぐ後に(AT限定、小型二輪限定、小型AT限定)とそれぞれ付け加えましょう。
小型特殊の場合
「小型特殊自動車免許 取得」と書きます。
原付の場合
「原動機付自動車免許 取得」と書きます。
けん引の場合
「けん引免許 取得」と書きます。
第二種免許の書き方
第二種免許とは、タクシー・バス・運転代行などの業務に就く場合に必要となり、旅客運送を行うための特殊な免許です。第二種免許は5種類あります。
大型二種の場合
「大型自動車第二種免許 取得」と書きます。
中型二種の場合
「中型自動車第二種免許 取得」と書きます。
普通二種の場合
「普通自動車第二種免許 取得」と書きます。
大型特殊二種の場合
「大型特殊自動車第二種免許 取得」と書きます。
けん引二種の場合
「けん引第二種免許 取得」と書きます。
資格欄に入りきらない場合はどうする?
市販の履歴書にはスペースがあまりなく、免許を多数取得されている方は書ききれないという問題も生じます。
上位免許から優先して記載するようにしましょう。また、運転免許以外の資格もあるかと思います。
その場合は、履歴書の提出先にとって必要とされる他、魅力のある資格を選択した上で、取得年月が古い資格から順に記載していきましょう。
上記内容は法律改正などにより変更される場合がございますので、ご自身で警察署や運転免許試験場に確認をお願いします。※平成29年1月現在