結婚後の免許証書き換え

入籍等で氏名が変わると、運転免許証をはじめ、パスポートや保険証、クレジットカードなど様々な身分証明書等の手続きが必要となりますね。
ここでは、すべての手続きの要になる運転免許証の手続き方法を中心に、氏名変更が必要な手続きの種類や内容、必要書類について解説します。

まるわかり!運転免許証の氏名変更方法

女性の場合、結婚・入籍をした後は、ほとんどのケースで居住地や氏名が変更になります。このような場合の運転免許証の変更手続き・書き換えについて解説します。

いつするべき?

結婚・入籍のタイミングと運転免許の書き換えという観点から考えてみると、いくつかの局面があります。まずは結婚・入籍とあわせて引っ越しをする場合です。
引っ越しが完了した時点で住民票など諸々の手続きを行いますが、そのタイミングで免許の書き換えも済ましてしまうというパターンです。これは一般的に多くの人が実践しているパターンです。
次に、入籍して氏名が変わった時点で運転免許も変更するパターンです。このケースも多いと思います。また、引っ越しが完了し、入籍も終え、全てが落ち着いてから免許の書き換えをするパターンもあります。これはいつするべきというタイミングを一概には言えませんが、個々の状況を考慮して効率的に済ませられるようにしましょう。
また、免許更新時期と重なった場合は同時に手続きが可能です。
生活のあらゆる場面で、身分証明書の提出を求められた時、運転免許証があればそのコピーでOKですが、免許証がないとその都度新しい戸籍や住民票の写しを見せることになるので面倒です。やはり、運転免許の書き換えは早いに越したことはありません。

必要なもの

氏名の変更に必要なものは、
・免許証
・本籍(国籍)記載の住民票(コピー不可、マイナンバーの記載なし)
です。
住所の変更を併せて行う場合でまだ住民票が新住所になっていない場合は、新住所が確認できる書類(消印付郵便物、公共料金の領収書など)が必要になります。
外国人の方は、在留資格証明書(パスポートや外国人登録証明書、特別永住者証明書、在留カードなど)も必要です。なお、手数料はかかりません。

手続きを行う場所

運転免許センターや警察署、運転免許試験場などで行います。
地域によって受付時間が異なりますので、必ず事前に確認しておきましょう。他の都道府県に引っ越した場合は、新居の所轄警察署または運転免許センター(試験場)で手続きを行います。

手続き内容・時間

窓口にある運転免許証記載事項変更届に記入し、住民票と併せて提出します。
基本的に住民票は返却してもらえません。また、裏面の備考欄に空きがなくなった場合は、その上に紙を貼り付けて記載されます。

受付時間は、平日の8:30~夕方まで(16~17時台)が一般的です。
お昼(12~13時ごろ)は受け付けていないところもあるので、昼休みに行くことを考えているなら事前にチェックしましょう。免許センターなどでは日曜日も開いているところが多いので、平日に休めない人も安心です。

オマケ;入籍後に必要な各種氏名変更手続き

印鑑も多くの手続きで必要

結婚後の新生活では、実印・銀行印・認印の3本の印鑑が必要となります。

パスポート

パスポートで氏名を変更するには、二通りの方法があります。一つはイチから新たに発行する方法、もう一つは前の情報を引き継ぎつつ氏名や住所などのみ変更する方法です。
イチから新たに発行する手続きは切替申請といい、以下の5点が必要です。

  • 一般旅券発給申請書
  • パスポート用の証明写真
  • 手元のパスポート
  • 戸籍抄本もしくは謄本
  • 手数料

前の情報を引き継ぎつつ氏名や住所などのみ変更する手続きは記載事項変更申請といい、以下の5点が必要となります

  • 記載事項変更用の一般旅券発給申請書
  • 戸籍抄本もしくは謄本
  • パスポート用の証明写真
  • 手元のパスポート
  • 手数料

※住民登録地と手続きを行うパスポートセンターとが異なる場合は、住民票も必要となります。

銀行口座

最寄りの窓口にて手続き可能です。最低でも以下4種類の書類が必要となります。

  • 通帳
  • キャッシュカード
  • 旧姓および新姓の届出印
  • 新氏名記載の本人確認書類(免許証、パスポート、住民票、戸籍謄本または抄本など)

※住所も変更する場合は新住所記載のこと
持っている人は預金証書も持っていきましょう。ゆうちょ銀行の場合は保管証も必要です。
詳しくは各銀行Webサイトなどで確認しましょう。

クレジットカード

電話もしくはWebサイトで必要書類を取り寄せ、必要事項を記入した上で旧カードを添付し、郵送します。

健康保険証

保険証の氏名・住所変更、配偶者控除など直接の手続きは会社の事務担当者が行ってくれます。
会社から結婚届(または身上異動届)用紙をもらい、新しい氏名や住所、扶養家族などを記入して提出します。

(会社員以外の場合)
国民健康保険に加入している場合には、自分で保険証を交換しなければなりません。保険証、印鑑、本人確認書類を持って、所轄の市区町村にて手続きしましょう。

そのほか

携帯電話、固定電話、インターネットプロバイダ、生命保険などへの連絡も忘れずに行いましょう。

まとめ

結婚・入籍後の免許証の変更手続きのタイミングは引っ越し後、入籍後、双方が済んだ後の3つのタイミングがあります。運転免許証は身分証明書として機能させるためにも、迅速且つ効率の良いタイミングで変更手続きをすることをおすすめします。例えば、1ヶ月程度の期間のうちに、引越しと入籍が両方とも済んでしまうのであれば、一緒に手続きを行えば一度の手続きで済みます。

上記内容は法律改正などにより変更される場合がございますので、ご自身で警察署や運転免許試験場に確認をお願いします。※平成29年1月現在